骨粗しょう症とは

骨粗しょう症のイメージ写真

骨粗しょう症は、骨が弱く、もろくなってしまう病気です。外見からは分かりにくいケースもありますが、X線検査などで骨の状態を確認すると、骨の内部がスカスカになっています。そのため、ちょっとつまずいて手をついただけで手首を骨折したり、階段を踏み外して太ももの付け根を骨折したりするリスクが高まります。

病気が進行すると、くしゃみをしただけで骨折することもあります。背中の慢性的な痛みに悩まされている高齢者が整形外科を受診したところ、背骨の骨折が確認されるケースも少なくありません。背中や腰の痛みが長引いている方、背中が曲がってきた方、身長が縮んできた方などは骨粗しょう症の可能性があるので、なるべく早い段階で医療機関を受診することが大切です。

このような方は当院をご受診ください

骨粗しょう症になっても、患者様ご自身は自覚されていないケースがあります。そのため、病気が進行してしまい、骨折などで日常生活に支障をきたす状態になってから受診される患者様が見受けられます。骨粗しょう症は、このような状態に陥る前に治療を開始することが大切です。下表のような方は、骨粗しょう症のリスクが高くなるので、念のため、医療機関を受診するようお勧めいたします。

  • 60歳以上の女性
  • ご家族に大腿骨骨折をした方がいる
  • 煙草を吸っている
  • ステロイド薬を使用している
  • お酒を大量に飲まれる
  • 背中が丸まっている
  • 糖尿病の治療を受けている
  • 20歳のころと比較して身長が5㎝以上低くなった
  • 過度の食事ダイエットをされたことがある
など

主な検査

骨粗しょう症の可能性があるときは、様々な検査を行って診断につなげます。具体的には、骨密度検査、骨代謝マーカー検査、X線検査、身長測定などを行います。このうち骨密度検査には幾つかの方法がありますが、当院では主にDXA法による検査を行っています。2つの異なるエネルギーのX線を利用して行うことにより、骨密度を正確に測定することができます。多くの場合、主に大腿骨近位部や腰椎の骨密度を測定します。
血液を採取し、骨代謝マーカーを調べます。これによって骨吸収と骨形成のバランスを把握します。また、胸椎や腰椎のX線写真を撮影し、骨折や変形などの状態、骨粗しょう化の有無などを調べます。さらに、身長も測定します。25歳時点の身長と比べて5cm以上低くなっている場合は、骨粗しょう症の可能性が高くなります。

骨粗しょう症の治療について

骨粗しょう症の治療は、主に薬物療法を行います。患者様の状態を見極めたうえで、骨吸収を抑制するお薬、骨形成を促進するお薬、骨の主要な成分を補充するお薬などを使用します。これによって骨粗しょう症を改善させたり、進行を抑制したりする効果が期待できます。

なお、患者様によっては食事療法や運動療法などによって生活習慣面での改善を図ることもあります。このうち食事療法では、カルシウムをしっかりと摂るようにします。乳製品や大豆製品、小魚にはカルシウムが豊富に含まれているので、積極的に食べるようにしてください。さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨を強くする働きを持つビタミンKを含んだ食物もバランスよく摂取することも大切です。

運動療法では、適度に骨に負荷をかけるジョギングやスイミングが好ましいのですが、患者様によってはジョギングなどの負荷に耐えられないケースもあります。そのため、運動を始める際には、必ず医師の指導を受けるようにしてください。自己判断で運動を始めると、かえって骨折のリスクが高まりまることがあるので、十分にご注意ください。